<振り返り>Special Concert 2「2violins ~ 海峡を超えるアジアの響き」

5月1日(火)に、演劇ホールで開催された、Special Concert 2「2violins ~海峡を超えるアジアの響き」を、写真と映像で振り返ります。


〇チョーリャン・リンさん宮崎入りの様子

 カメラを向けると、素敵な笑顔でこたえてくれました。

【リハーサル風景】

出演者は台湾出身のチョーリャン・リン(ヴァイオリン)、諏訪内晶子(ヴァイオリン)、児玉桃(ピアノ)の3名。

チョーリャン・リンと諏訪内さんが共演するのは、この2曲。

・プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 作品56

・モシュコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲 作品71


ソロでは、それぞれヴァイオリン・ソナタを演奏。

・ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 作品30-2

チョーリャン・リン(ヴァイオリン)、児玉桃(ピアノ)

・グリーグのヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調 作品45

諏訪内晶子(ヴァイオリン)、児玉桃(ピアノ)

師弟関係で、気心しれた間柄のお二人。笑顔が絶えない和やかなリハーサルでした。


【本番】

世界で活躍するアジアの演奏家3名による公演ですが、なんとチョーリャン・リンさんと諏訪内さんは師弟の間柄。息の合った世界トップレベルの演奏に、お客様の拍手はなかなか鳴り止まず、2回アンコールが行われるなど、会場は興奮に包まれていました。

アンコール曲目は、

・ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品より

 第2番“ガヴォット”

・マスネ/J.ミローネ:タイスの瞑想曲

アンコール曲の演奏を終えると、ステージ上から客席の皆さんに向かって話される諏訪内さん。

「チョーリャン・リン先生が使っているストラディヴァリウスは1715年製で、私は1年違いの1714年製のストラディヴァリウスを使用しています。そして、チョーリャン・リン先生の楽器は『Titan』といって、エフレム・ジンバリストさん(ロシアのヴァイオリニスト)が持っていたもので、そのジンバリストさんは、私の師、江藤俊哉先生の先生です」と、とても不思議な縁を感じる話をされました。

コンサートのタイトル「2violins」にぴったりな、ヴァイオリンにまつわる話に、お客さまも興味深く聞き入っていらっしゃいました。

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終演後、宮崎県に滞在中のウポーシェンさん(台湾出身・写真)とゴックミー(ベトナム出身・写真)にお話を伺いました。

今回の演奏会に関し、ウポーシェンさんは「同じ台湾出身のチョーリャン・リンさんが出演されると知って驚いた。とても楽しかった!」、ゴックミーさんは「コンサート中は、ずっとドキドキしていた。ベトナムではこういう機会が少ないから、とてもうれしかった!」とお話しいただきました。「日本のコンサートはどうでしたか?」と伺うと、ゴックミーさんは「ベトナムでは声援があったりするので、拍手だけで2回もアンコールがあって、素晴らしい雰囲気だった」とお答えいただきました。

「またこういう機会があったら?」という質問に対し、「来たい!」と声を揃えて即答していただいたお二人。最後には館内で展示されている音楽祭のメインビジュアルの原画を囲んで、記念撮影にご協力いただきました。

最後に、本番の演奏の様子を、ちょっとだけお見せします!ぜひ、ご覧ください♪

曲目:ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 作品30-2

   チョーリャン・リン(ヴァイオリン)、児玉桃(ピアノ)


『ぷれぽ』

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